ウガンダから帰国しました。

アフリカから帰国した家族のお話。

ちびぞう、薄れ行く記憶

子どもが生まれた頃からずっと「3歳くらいまでの記憶って残らないんだよ」

って幾度となくいろんな方に言われてきた気がする。

たしかに自分自身も3歳以下の記憶ってほとんどなくて、覚えていても断片的な映像や言葉だけで、もはや覚えているのか後から写真や話で取り戻したものなのかも定かではないくらい。

ほんと、その程度のもの。

 

 

ちびはいろんなことを本当によく覚えている方で、

いろんな細かいことを覚えていては私たちにさえ思い出させてくれるような人で。

 

体調が悪かったり、どこか痛かったりしたらそこから数日間くらいずっと気にしてくれるし、あれどうなった?と聞いてくれるような、そんな記憶力を持った人。

 

昔見た情景と似たようなものを見ると、必ず彼の中でのリンクを教えてくれるし、それによってこちらも昔を振り返れたり幸せな気持ちにさせてくれる、そんな人。

 

 

でも最近、驚くほど、軒並みいろんなことを忘れていっている。

 

鎌倉に住んでいた頃の

大好きだった歌とか。

よく食べていたものとか。

お気に入りの場所とか。

 

ちょっとした細かい昔のエピソードを、どんどん、どんどんどんどん忘れてる。

 

昔の映像や動画を見てもまるで新しいものを見るような顔をしてみるし、

全く、思い出せないときもあるみたいだ。

 

 

どんどん今新しいことを吸収しているしなぁ、なんて思ったけど、多分それだけではなくて、やっぱり今彼は「その」ステージに来たんだ。

 

これまでのことをどんどん忘れながら、彼は今ぐんと新しいところへ行こうとしてるんだ。

 

あー

 

あー

 

 

あーーー

 

 

あーーーーーー

 

 

なんて寂しい。

 

なんて寂しいの!!!!

 

一緒に覚えた歌とか

保育園で覚えて来て私たちに共有してくれたこととか。。

もう数え切れないほどの私たちは覚えている思い出も、忘れてしまうのかぁ。

 

 

寂しい。

 

 

正直心底落ち込むほど寂しいのだけど、こればかりは仕方がない。

 

忘れていくことが彼の成長への大事なステップだろうし、今から彼はいろんな人、こと、場所に出会い、新しい記憶や思い出をどんどん作っていかなければいけないんだから。

 

 

そしてこれまで彼が短い期間だけど出会って来たいろんなことをベースに今の彼があって、そのちびがこれから新しい世界を作っていく。

新しい記憶を残していく。

 

 

そう思えば寂しくなんて、、、

 

 

 

 

寂しいー!!

 

まぁこればかりは親のエゴというかなんでしょう。しょうがないよね。

 

 

代わりにたくさん私たちが覚えておいて、大事に大事に記憶に残しておきたいと思うのです。

 

 

私たちが覚えていられるうちは笑

 

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ウガンダでの日々も。

ほんの少しでも彼に残りますように。