ウガンダから帰国しました。

アフリカから帰国した家族のお話。

ちびぞう、笑いを味方に

いつからだろうか。

もはやもう記憶にないのだけど、ちびは小さい頃から人のことを笑わせるのが大好きで、常にどうやったら人が笑ってくれるか、を考えているようなタイプの人。

 

まだまだ言葉の出るテンポがついていかないけど、面白いと言われたことを繰り返したり、大事なことを溜めて言ったり、ずっと人の顔を見て何が面白いと思われるのかを観察してる。

 

そんな感じの人だった。

 

もともとおしゃべりが大好きだし、人に笑ってもらう前に自分が喋りながら笑ってしまう人で、私たちも彼にいつもいつも笑いをもらってる。

 

そんなおちび。

 

ウガンダに来て学校に行き始めてからはそんな得意の笑いもおしゃべりも全然披露できないからとてもストレスを溜めてるようだったし、幼稚園をこっそり見学に行くといつもいつも静かーに座ってた。

一人で静かに気配を消して座ってることが多くて、私の知ってる喜怒哀楽の塊のような彼とは全く別人物のようだった。

 

 

でもここ最近、本当にみるみる英語が上達してきて、彼はどんどん自分の言いたいことを英語で他の人に伝えられるようになってきた。

 

するとみるみるうちにひょうきんモードを取り戻してきた、ちびぞう。

 

単純な英語の単語の組み合わせで人をいじったり(たまに失礼な場合もあるので、やめてほしいけど)、

変な顔したり変なポーズしたり、

面白い単語を連発したり、

 

周りに笑ってもらえる快感を英語でも得つつあるよう。

 

幼稚園に迎えに行くと一人ででも大きな声を出して笑ってる。

朝幼稚園に行ってもまず到着したら、「おはよう、ちび!」という友だちの挨拶に「ガハハハ」と笑いで返す人。

 

半分照れ隠しの笑いなんだと思うけど、笑いは周りを不快にすることは少ないから、笑っていると「あいつなんかいつも笑ってるやつだよなー」と戸惑いながらも、周りも笑ってくれたりする。

 

そしてある日先生に

「本当にちびは面白い子ですよ。楽しい。」と言ってもらえたことがあって、ああ、すごいなぁ、と素直に私も彼に感心してしまった。

 

この短期間の間に、英語を少しずつ習得し、自分のキャラを取り戻したちび。しかもそのキャラで幼稚園コミュニティの中で、自分のポジションを確立しつつあるみたい。

いろんなキャラクターの子がいるけど、晴れて「なんか笑ってる変なやつ」という称号を手に入れたちびぞう。笑

 

いろんなことがあるけど彼自身最近は結構笑いで乗り越えてる。

 

幼稚園でも少しずつ自分の思う自分が出せるようになってきたからか、家での過度な喜怒哀楽(主に怒哀)がどんどん弱まってきて、比較的穏やかなちびを見る日が増えつつある(とはいえ、ちょーやんちゃで猛烈にうるさいし暴れん坊)。

 

そして最近はこっそりちびの様子を見にいくと、前みたいに静か〜に座ってる彼を見ることは減り、多くの確立で声を上げて笑っている。

 

だいたい周りの人は笑ってないことが多いのでちびが一人で大声を上げて笑っているっていうかなり不思議な光景(アニマル○口にそっくりな笑いが)なんだけど、笑っている時のちびは幸せそうで私は見ているだけでハッピーになれるので、それだけで嬉しい。

 

 

そしてアウェイな状況でもキャッチアップしながら笑いを味方にする彼を見て、強く生きてるなぁもひたすら感心する私でした。

あと学年終わりまで少し。長い夏休みのあとはまた新しい学年、新しい先生、と新たなチャレンジが目白押しだけど、笑いとともに乗り切ってもらいたい。

 

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