ウガンダから帰国しました。

アフリカから帰国した家族のお話。

ちびぞう未知の世界との遭遇

(移動に関するブログは少し休憩して、ちびぞうの話を少し、、)

今回のウガンダ移住の一番の理由はちびぞうに新しい世界に飛び込んでほしかったことだけど、同時に一番の懸念事項もちびぞうがどんな反応をするか、彼があまりに異なる世界になじむことができるか、で。

私も建さんも彼の反応をものすごく楽しみにしていて、ウガンダに降り立った時の反応を動画に撮っておきたい!と思っていたほど。
ただ、前のブログでもわかる通り、到着と同時にいろいろとカオスで彼の動画を撮っている暇はなく。笑
(あと空港で動画とか写真とかあまり撮るといろいろと指摘されることもあるので)

ただ正直思っていたような驚きの反応はなくて、いたって普通。
ドバイで人に話しかけられても、ウガンダについていろんな人にあいさつされても、普通。「ハロー」と返すだけ。特別な反応はなし。

 

一度だけ我が家の庭周りのことをやってくれている人に向かって
「なんで黒い色なの?」と聞いていたけど、それ以外はウガンダ人の人に対してもこちらの生活に対しても疑問や問いも生まれていない。

「肌の色ってそれぞれでいろんな肌の人がいるんだよ」
と伝えたらそれ以降それについても特に触れることはしなくなった。

 

本当に正直彼が何を頭の中で考えているかまったくわからない。
英語に関しても一時苦手意識を示していたけど、ウガンダ内で英語で話しかけられることに関しては全く違和感を感じていないみたい。

何もExpectationがないから驚くことがないのか。
期待値がない分、がっかりしたり、驚いたり、違和感が生まれたり、ということがないんだろうか。
家が広いことも、お手伝いさんがいてくれることも、車の窓から見える景色が全く違うことも、「これをこれ」「それはそれ」と受け入れているように見える。

大人のほうがよほど驚くことも多いし、がっかりしたり、裏切られた気がしたり、と感情の変化が忙しい。
これから先起こる出来事も彼は「それはそれ」と受け入れるのか、何か驚いたり特別な感情の変化を見せるのか。
引き続きちびぞうの間近にいて、彼の反応をよく見ていきたいなと思う母なわけです。

エンテベ空港で大慌て

2018年1月1日ウガンダ時間13:30頃
飛行機の中はぐっすり寝てくれていたちびぞう。到着前に起きだしすっかりご機嫌。
我々もようやく本当に長かった飛行機の長旅が終わりを迎えようとしていることにホッと一息。

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でも私の中ではまだ懸念事項が二つ残っていて、、
1つめがVISA。事前に申請は済ませていたから大丈夫だとは思っていたけど無事に税関を通れるまで安心できない。
2つめは荷物。無事に荷物が全部届いてくれるかどうか、、ドキドキです。

飛行機の前の席に座っている方がCAさんに話しかけられていてどうやら荷物がドバイに置き去られてきてしまったとのこと。
連絡先を聞かれていました。明日届くとかなんとか、、本当に届くんでしょうか。
他人事ながら同情してしまったけれど当の本人はまったく気にしていない様子でした。まぁよくあるからね。

そしていざ飛行機を降りる時間!
パーカーを着ていたのできっと暑いんだろうなぁと思ったけれどそれほどではなく。
むしろ私の中でのアフリカのイメージは真っ青な青空なので、余り天気が良くないことに少しがっかり。

そしてまず一つ目の税関。
列がカオスになっているし、同じ時間帯にカタール便も届いたので人の多さはマックス!
事前に申請していたVISAの紙のコピーとパスポートを握りしめて税関に並びます。

Immigration担当の人はその時はたまたまなのか3人とも女性。
みんな不機嫌そうなんですよね。とにかく不機嫌な感じで声が小さいし何を言ってるんだか全く分からず。
ん?へ?
と聞きなおしてしまう事が複数回ありました。聞き直しても声は大きくならず。
終始上から目線でイラっとしましたがここはぐっとこらえることに。

色々と質問されたり、突っ込まれたりなどもありましたけどやっぱり事前にE-VISAで申請しておいてよかったです。
比較的早く税関を通れました。後ろを見ると長蛇の列。一人一人やっぱり時間はかかるので、遅く来た人はかなりいらいらすることになったでしょうね。
VISAはやっぱりあらかじめ申請しておくのがお勧めです。

https://visas.immigration.go.ug/


そして二つ目の荷物。
これがもう大変でした。
待てど暮らせど出てこない荷物。
大勢の人たち。

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狭いのに二つの飛行機がほぼ同時についちゃったもんだからもう本当に人混みが大変。
いやぁ、そこで一気に気温の高さを感じました。暑い。パーカー暑い。面倒でも着替えておくべきでした。写真からカオス感が伝わらないのが残念。

そこでまず最初のちびぞうからの「トイレ!」コール。
建さんは荷物を探しに行ってたし、私は手荷物を大量に抱えていたので、、こっそり
「おむつでしていいよ」と耳打ち(普段はもうおむつを卒業しつつあるのだけど飛行機の中ではおむつにしてもらっていました)。

そこからまたしばらく荷物を待つ、、
あー来ない来ない。そこで2回目のちびぞうの「トイレ!」コール。
今度はどうやら大きい方らしい、、しょうがないので、荷物を抱えながらトイレへ。
トイレは思ったより綺麗だった気がします。ごめんなさい。もはやそのときは結構てんぱっていて覚えていません。(笑)

戻ると荷物が少しずつ出てき始めていて、5個あった荷物の3個くらい出ていました。
その時点で到着してから1時間は経っていたかな。ようやく全部そろったころには、1時間以上。
でもそこからが大変で。外に出るためには荷物をスキャンに通さなければいけないのですがそこがもう長蛇の列。

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というか全く列になっていないところに人が群がっている感じ。
もうこれはだめだ、と直感的に察知したので、ぐいぐい押し込んでいって、建さんに荷物をスキャンに入れてもらい、出口で私が受け取ることに。

そこでスキャンの出口に立つとようやく外にいる我が両親の姿が。
ちびぞうはそこで一気にテンションがマックスに。疲れを見せていたのに、にっこにこになり元気を取り戻してくれ、私もようやく安心感がでてホッと一息。
全部荷物をカートに入れて外に出ました。

両親と会えた時の安心感はもうすごかったです。
そして父にちびぞうをだっこしてもらい、ようやくラクチンに。
2人以上こどもを連れて旅をしている人達は本当にすごいなと思いました。私たちちびぞう1人でも結構大変でした。

そして、車に乗っておうちへ。ようやくすっかり安心していたのですが、まだまだ安心してはいけなかったみたいです。移動ブログはまだ続く。

 

 

ちびぞう人生最長の飛行機旅

ウガンダ出発に向けてたくさんの懸念事項があったけれど
その中でもちびぞうを連れて行くこともあって飛行機は懸念の一つ。
(予防接種の事とかビザの事、保険の事などは後々少しずつ書けそうであれば書いて行こうかな)

今回はエミレーツ便での移動で
成田=>ドバイ(12時間弱)
ドバイ=>エンテベ(5時間半)

という旅でした。

成田空港へは3時間ほど前に到着。
12月31日の出発だったので、成田空港はいつになく空いていました。
お店もお休みの所があったりして、、ようやく年末だという事を認識する感じ。

(出発までバタバタ過ぎて年末感を一切かみしめられていなかったので)

ちびぞうは飛行機に乗ることをただただ楽しみにしていて、、
空港までの移動電車では今にも寝そうな顔をしていたのに、成田へ到着するとテンションマックス!

空港の中を走り回り、短い距離を行ったり来たり。
(親としては少しでも疲れて飛行機で寝てくれることを願う)

空港での時間を持て余すかななんて思っていただけど
ラウンジに入る時間も無い位あっという間でした。

しばらく帰ってこないであろう日本を惜しむ間もないまま、飛行機へ。

ドバイ行きの飛行機では、最初は上がり切ったテンションが下がらぬなかなか眠れない様子だったけれど
我々保護者の最大の味方JETKIDSを広げるとようやく眠るモードに。

途中機内食や、写真撮影(エミレーツでは子どもの搭乗者のポラロイドを撮ってくれその場でプレゼントしてくれる)、子ども向けのおもちゃに睡眠を妨げられながらも、
7時間くらいは寝ていたんではないだろうか。

子どもが寝てくれるとこちらも寝てくれるので、

ほんと助かりますよね。

ドバイ空港に到着すると、またもやテンションはうなぎのぼりに。
建さんも初のドバイ空港だったので二人して興奮。朝の5時前にドバイについたのだけれどドバイ空港は平常運転。
ぎらぎらのきらきらで1月1日は休暇の最終日の人も多いからかかなりの混雑具合でした。

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ドバイ空港で家族3人でぶらぶらしたり、お茶したりしながら搭乗口へ。

ドバイ空港は世界最大の空港なので、ゲート間の移動が大変。
到着エリアから移動すべく電車に乗り、エレベーターを乗り継ぎ、エンテベ出発の飛行機が出るBゲートエリアへ。

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搭乗口のあったゲートに入り、さらにそこからバスに30分ほど乗りようやく飛行機に乗ることが出来ました。

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新しい刺激が外国の香りがすることにちびぞうは全く驚く様子を見せていませんでしたが、疲れたのかな。
飛行機に乗ると疲れを見せ始め、、、

大好きなアナと雪の女王をみながらJETKIDSに横たわり寝てしまいました。

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そこから到着まではほぼ寝っぱなし。

私はようやく機内での映画やドラマ鑑賞を楽しみました。
エミレーツは日本便じゃなくても日本の映画が観られるという!
航空会社としてのパワーをかなり感じました。機内食もまぁまぁ美味しかったしね。

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そしていよいよエンテベ空港へ到着!
そこからが長かったのです。続く。

ちびぞう、保育園最終日

ちびぞうが保育園に通い始めたのは生後5ヶ月になったときのこと。

保活の言葉に迷わされ悩まされた結果、0歳で入ってもらおうと決め、なんとか保活戦争には勝利。


ただ、生後5ヶ月という小ささで保育園に入れることに直前になって迷いを感じたり、通わせ始めてからも日々葛藤がたくさんあった。


2年と9ヶ月。

最初はしょっちゅう熱を出してお休みばかり。

保育園からの着信を見るたびに「ああまたか」と。

ただ、2年目3年目と大きくなるに連れて風邪もひかなくなり、身体も大きくなり、本当にたくましくなりました。


ウガンダ行きを決め、先生方に話をしたときのこと。

とても残念がってくださり、ちびぞうとの別れを、惜しんでくださり。

出発前にはお別れ会も開催していただき、ちびぞうだけ特別に修了証書も早めにいただくことに。


今だけを生きているように見える小さい彼らだけど、ちびは友達みんなに

「ちびちゃんはおじいちゃんとおばあちゃんのいるウガンダに行かないといけないからみんなとはバイバイなんだよ」

と説明したらしい。


ちびの中で色んなことを考えて色んなことを消化しようとしているんだろうと感じ、胸がキュンとなった。


保育園生活は本当に感謝しかなく、

本当にお世話になってよかったと思っている。

鎌倉のど真ん中にある保育園で育てられたちびぞうは、私たちよりたくさん鎌倉の人たちと面識があり、本当にいろんな人に愛され、大切にされて育ったんだなぁと思う。

たくさんたくさん保育園でも愛を注がれたことは間違いなく彼のベースになっているし、これから先生きて行く中での糧になるであろうと思う。

ウガンダからきっとみんなに手紙を書こう。多くの人との出会いは彼の大切な大切な財産だ。




えいごとにほんご?

ちびぞう2歳くらいから通い始めた英語。

なかなか私が予定をコミットできないからという理由で月に一回。

それでも楽しそうに行ってくれていたのに、3歳になったくらいから急に英語にアレルギーを示すことが出てきた。

私がたまにやっていたお風呂で英語の時間(ただ一方的にお風呂の中だけ私が英語で話しかけるというやつ)も、

「かっちゃ、英語で話すのやめて」

と言われてしまう始末。


いたずら心半分で

「ちび、ウガンダ行ったらみんな英語だよ?」

と話すと恐怖を感じたように固まる彼。

「とっちゃ(主人)やかっちゃも?」

と。


「いや、とっちゃやかっちゃは日本語だけど、他の人、ちびが新しく出会うお友達とかも英語でお話しすると思うよ」と。


今振り返るとこんな恐怖を感じさせるようなこと言うべきではなかったのだと思うのだけどついついプッシュしてしまう私。


それに対しちびぞうは、

「友達なんていらないよ?お友達なんてほしくないから」

と言い張り、その場ではすっかり不機嫌に。


ああ、やってしまった。。と思ったものの最近のちびぞうの英語事情としては、すっかり何故かまた英語に興味を待っている。

興味の持ち方は目の前にあるあらゆるものを

「これ、英語でなんていうの?」

と質問すること。


私が突然やる英語タイムにも全く動じず、

最近では「ぐっなーい!」と言って寝てくれる日も。

チャレンジ精神は見習わなければならない。


英語が課題かな、と思っていたけど、実は向こうで日本語を忘れさせないことの方が課題なのかも、と気付き始めたかっちゃであったのでした。

ウガンダ行きを決めたとき

ウガンダ行を決めた時。
当時2歳だった息子(ちびぞう、今3歳)にその事実を話す時、それはそれはきっと大いに質問攻めにされるだろうなぁと思っていた。
どんな些細なことに対しても「なんで?それはどうして?理由を教えて」と聞くちびぞう
親がこの「なんとなく楽しそう」と決断した「ウガンダ行き」にどういう反応をするだろうか、と少し身構えているところもあった。

 

ただ彼の反応はごくごくシンプル。
「行きたい?」という問いに対して「行く!」と答えただけだった。

 

移住を決めて4カ月余り。ウガンダ移住に向けてあらゆるできごとが起こっている。
保育園でのお別れ会、母の仕事の退職、引っ越しの準備。
いろんな出来事が彼の周りに起こり続けているけど、彼は一度も起こる出来事に対して「なんで?」を発したことがない。
変化の中で彼は「ウガンダ行き」を自身の中で消化し、ある程度受け入れているのだろうか。
それとも彼の祖父母(私の両親)がウガンダに住む事実を知っている彼は、祖父母に会うのをただただ楽しみにしているのか。

『国』の概念も『世界』の概念も持ち合わせていない彼は一体どこに行くことになるのかも理解していないまま。
アフリカ大陸がどれだけ遠いところにあるのかもわかってはいないし、
ウガンダに行けば話される言語も違っている、そんなことも知らない。

ただ今のちびぞうは、ウガンダ行をもっとシンプルに受け止めているような気もする。

保育園でのお別れ会の前に、先生が子どもたちに向けて
「ちびちゃんは、ウガンダという遠くの国に行くんだよ」と子どもたちに丁寧に説明をしてくれたらしい。
その際にちびぞうは
「ちびちゃん、おじいちゃんとおばあちゃんのいるウガンダに行かなきゃいけないの。みんなに会えなくなるんだよ」
と挨拶をしたとのこと。

 

ウガンダに降り立った時。
彼は祖父母との再会と同時にどんなことを見るんだろうか。

かわいい子には旅をさせよ。

私は「かわいい子には旅をさせよ」という言葉が大好きです。

息子には旅をたくさんしてほしいと思っています。


物理的な旅だけじゃなくて、想いを馳せたり、考えたり、広がっていくことが旅だと思っています。
だけど、最初の旅は一緒に行っておきたい。彼が対峙するあらゆる事象を身近で観察したいな、と思っていました。

そして突如決まったウガンダ移住の話。
2018年の頭から家族でウガンダへ移住することが決まりました。
私や主人は仕事を辞めて、息子は保育園もやめて、一年間(予定)移住するつもりです。

 

息子との初めての大きな旅。
息子が足を踏み入れる新しい世界。私が観察できる範囲での彼の気持ちの変化や、行動の変化。
彼がどんな風に新たな世界と対峙していくのか。

どんなふうに関わっていくのかをここに記録していきたいと思っています。