ウガンダから帰国しました。

アフリカから帰国した家族のお話。

ちびぞう、International Culture Dayに参加する

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ウガンダに来るにあたり一番ちびに知ってほしかったこと。そして私自身も一番学んでおきたいなと思ったのが世界にたくさんある、あらゆる民族のカルチャーについて。

ちびぞうには、世界にはたくさんの文化があって、宗教があって、慣習があって、マナーがあって、彼が知っているものや、この先日本で触れるであろうものはほんの一部であるということ、そんなことを意識して欲しかった。

私は、その世界に沢山ある文化のかけらを一つでも多く勉強して、知って、知識として日本に持ち帰りたかった。

 

これからちびが生きることになる国際社会の中で、言語はもちろん大切だし、この先生きる彼らにとって英語は最低限必要なスキルになっていくんだろうと思うけど。でも、言語より大切なことは山ほどある。

他のカルチャーの人たちとコミュニケーションをしたり、信頼関係を築く上で欠かせないのは言語じゃない。

言語はきっとITがカバーしてくれる。けど、相手の文化や慣習を思いやる気持ちはまだITがカバーできるまで、少し時間がかかるだろう。

相手の当たり前が自分のものと違うこと、それを知ることは色んな場面できっと役に立つ。日本国内でも、小さなコミュニティ、例えば家族の中でも、違いを知ることとそれを尊重できる力はきっと必ずこの先役に立つ。

そして、違いを重んじれるのであれば、目の前にそびえ立つ当たり前、に疑問を持つこともきっとできるようになる。

 

そんなことをおもってて。ちびには何よりも、漠然とでも良いから違うものってたくさんあるって、そんなことを体感してほしかった。

 

そして迎えたInternational Culture Day。

子どもたちは自分の国の民族衣装を着て参加(自分のルーツがマルチカルチャーだと認識している人は色んなものをミックスさせてももちろん大丈夫です。と書かれていた)。保護者も。そして保護者のボランティアで、出身国の料理を作って、みーんなでたべる。

体育館みたいなところが、世界中の国旗であふれて、その中で世界中の料理が並べられる。これ圧巻。

(ごめんなさい!写真がない!)

ちびは甚平を着て参加。私たちも浴衣を着て参加。

 

一言で言うと、なんかすごかった。

その場のエネルギーが本当にすごくて。

それぞれの国の料理も圧巻だったけれど、お母さんたちのパワーも素晴らしく、何よりそういった文化を重んじるイベントを心から盛り上げようと楽しもうという心意気がすごくて圧倒された。

 

やっぱりというべきか、どうなのか、インターナショナルな環境に住むと自分のカルチャーとか出身国とかすごく意識するし、より自分の国のこと好きになる(もちろん意識の先が「好き」ではなく逆の感情になることもあろう)。より自分の国のこと知りたくなるし、よく勉強しきれていないことを恥じたりする。

 

みんな自分の国を背負っていることを意識しているし、そういう人たちが集まるとこういう場は本当に熱気が溢れた話なるんだなぁとジリジリじわじわ実感。

 

私自身、この日を通じて自分の高校時代を振り返った。同じように思って、日本の大学に進学したこと。日本人として生きていくためにもっと日本を知らないと、と思って日本に帰ってきたこと。そして日本を知ってさらに外について学ぼうと思っていたこと。

なのにおよそ15年経ち、残念ながら全く同じことに気づき、同じことに危機感を抱いている。残念私!笑

 

でも高校時代の私と今の私は徹底的に違っていて。この体験をちゃんと持ち帰るって決めている。

おそらくこの日、「ご飯美味しかったなぁ」以外の記憶がないであろうちびに、これから先必ずこの日の話をしてあげようと決めている。

そしてそのとき彼と色んな話ができるよう準備をしよう、と決めている。

ちびと体験を共有できるまで色んな整理ができなかったのは、ほんと私らしくだらしないけど、でも大丈夫。

全てはきっかけだから。

 

色んなことを持ち帰って、ちびだけでなく、いろんな子どもたちとそれを共有できる場を作りたいなぁと思う。(もちろん大人も!)

言語だけじゃなくてこの体験を通じて何か共有できることがたくさんある。日本にいても色んなカルチャーを実感したり、自分のバックグラウンドをより大事に思えるようなきっかけを与えられるって信じてる。

 

なんだかここ最近そんなことを考える毎日です。